チェンマイに初めて1ヶ月アパート暮らし! 生活情報(2019)
はじめに
チェンマイはタイ北部最大の都市で、バンコクやパタヤと同様に外国人の長期滞在者が多く、初めて滞在するには、生活しやすい、うってつけの都市です。外国人は、主に、ニマンヘミン通りやファイゲーオ通りにリタイア組やノマドワーカーが滞在しています。
パタヤで銀行口座を開設したあと、チェンマイに移動し、1ヶ月間、実際にアパートを借りて生活しました。ここでは、その時の生活情報をお伝えしようと思います。時期はハイシーズンの1月下旬~2月下旬です。(2019年)
アパート探し
チェンマイ到着から3泊はホテルに宿泊し、アパートを探すことにしました。ホテルはタニン市場付近で、そこを出発点にして地図の赤エリア(大)を徒歩で 「Room for Rent 」を探しました。このエリアを選んだのは、ニマンヘミン通り付近は物価が高いと聞いていたからで、現地の人も多いエリアを選びました。
実際探してみると、ハイシーズンのため満室のことが多く、3部屋程度しか空いている部屋は見つけられませんでした。その中で、定期的に部屋のクリーニングをしてくれるサービスアパートメントを選びました。場所はファイゲーオ通りを少し北に入ったところです。(赤エリア(小))
サービスアパートメント
サービスアパートメントはコンドミニアムのような各部屋ごとの区分所有ではなく、1棟が1オーナーの建物で、ホテルのような部屋のクリーニングサービスがあります。
一般にコンドミニアムの契約が1年単位であるのに対し、サービスアパートメントは1ヶ月単位でできます。部屋があいていれば、契約書にサインしてすぐに入居できます。
今回、1ヶ月契約したサービスアパートメントの費用の内訳は
- 家賃:8000バーツ。ワンルーム(Large)。家具、エアコン、テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、週1度のクリーニング付き。コインランドリーが1Fに設置。
- 電気代:9バーツ/Unit (UnitはkWhのこと)→ 1ヶ月で146バーツ使用
- 水道代:200バーツ/person
- WIFI:300バーツ
- チェックアウト時のクリーニング:300バーツ
- デポジット:8000バーツ
- キーデポジット:500バーツ
合計:8946バーツ(約33000円、1バーツ=3.6円)。涼しい時期なのでエアコンはほとんど使用しませんでした。
生活情報
ショッピングモール
地図上に(赤◯)で記載。ファイゲーオ通りにはメーヤーとセントラルがあり、どちらにもフードコート、薬局、ATM、スーパーなど生活に必要なものが1ヶ所で揃います。アパートに滞在しはじめた頃は、これらの施設を利用すると便利です。
コンビニ
地図上に(紫◯)で記載。セブンイレブンがセントラルの向かいと、現地の人が多い北側のエリアにあります。バスのチケットなどをネットで購入した際の支払いに利用することもできます。
食堂
地図上に(青●)のエリアで記載。現地の人が利用するタイ料理の店は、北側のエリアに多く、ファイゲーオ通り付近はタイ料理と外国人向けの店が混在してます。タイ料理は1食が40バーツ程度で、タイ北部の料理カオソーイをメインにしているところもあります。滞在し始めた頃は、ショッピングモールのフードコートに行きがちですが、生活に慣れてくると徒歩圏内の食堂もおすすめです。
地元の食堂に入る際のよくあるパターンとして、入口付近で店の人が調理をしているので、そこで声をかけてメニューをもらい、セルフサービスの水と氷とストローをコップに入れて席に着きます。メニューは、タイ語で「ミー、メニュー、クラップ(カー)」といえば見せてくれます。また、注文の際は「アウ、料理名、クラップ(カー)」で通じます。
交通機関
街中には、ソンテウがたくさんに走っていて、30バーツで乗車することができますが、ルートが分かりづらいので、普段は、モバイク(シェアサイクル)やシティーバスをよく利用していました。また、タイ北部の町チェンライなどに出かけるときはアーケード(チェンマイバスターミナル)からグリーンバスを利用するのが便利です。それぞれ、下のようなスマホアプリがあります。
- モバイクは、アプリを立ち上げ、自転車のQRコードを読み込むとロックが解除されて乗車できます。乗車後は手動でロックして終了です。私が利用したときは、90日で250バーツのプランでした。モバイクはアパートの近所をうろうろするのには便利ですが、タイの交通事情から、大通りを通行したり横断したりするのは苦手です。
- シティーバスは、アプリを立ち上げると運行中のバスの位置が表示されるので、バスが近づいたらバス停に移動することができます。料金は一律20バーツです。上の地図では、バス停の位置を赤♦で3ヶ所載せています。
下の路線図では、
- 空港(1番)から市内への移動(路線R3-R、赤色の路線)
- 市内からアーケード(チェンマイバスターミナル)(110番)への移動(路線R1-Zoo、緑色の路線)
- アーケード(114番)から市内への移動(路線R1-Cen、紫色の路線)
が便利です。アーケードは市内から離れていて、ソンテウだと乗り継ぎで割高になります。
- グリーンバスは、チェンマイからチェンライ、ナーン、パヤオ、プレー、メーサイなどタイ北部の都市を旅行するのに便利なバス会社です。チェンマイではアーケードバスターミナルの第3バスターミナルから発着しています。主な目的地へは、アプリから予約でき、クレジットカードやコンビニ決済ができます。当日、アーケードでチケット購入や、前もって窓口予約もできますが、当日だと満席、前もって窓口予約だとアーケードまで遠いこともありアプリで予約するのが簡単です。なお、コンビニ決済では手数料が別途かかります(25バーツ)。
フィットネスジム
地図上に(赤■)で記載。セントラルにもジムはありますが、マシンの整備が良くないので、こちらの方がおすすめです。Gold Hillside GYM and Fitness という名前で、建物1階の奥にあります。daily:80バーツ、1month:1100バーツなど。プロテインドリンクの販売もあります。
タイ語学学校
地図上に(緑▲)で記載。他にも、イチバン、nesなどありましたが、アパートから近いこと、日本語で教えてくれること、数日後からスタートできること、費用などから「亜矢語学学校」に決めました。マンツーマンで350バーツ/時間のレッスン料です。全10時間のレッスンを受けましたが、タイ語の基礎的な発音と日常的な会話を学びます。10時間ではタイ文字は習いません。すべて習うには70時間が必要とのことでした。ただ、これだけでもタイ語しか通じない小都市を旅行する際は役に立ちました。
ビザラン
チェンマイに1ヶ月滞在するので、その前後を含めると1ヶ月を超えてしまいます。滞在期間を延長するには、チェンマイの入国管理局で延長申請をするか、国境の町メーサイでビザランする必要がありました。申請料金(1900バーツ)よりメーサイ往復のバス代の方が安価なのでビザランすることにしました。メーサイのイミグレーションは、チェンマイから一番近い出国先で、ミャンマー側の町タチレクまでは橋を歩いて渡るだけです。メーサイへはチェンマイのアーケードから前述のグリーンバスでいくのが便利です。ただ、バスの往復だけで10時間近くかかるので、帰路は途中のチェンライに宿泊することにしました。
医療関係
病院は、日本語対応のあるチェンマイ ラム病院が近くにあります(地図上 赤□)。ドラッグストアは、ショッピングモール内にワトソンやブーツがあります。薬剤師もいるので、解熱剤や咳止めなどがほしいときは尋ねてみると良いでしょう。また、コンタクトレンズ洗浄液(オプティ フリー)でNo Rub(こすり洗い不要)のものが売られていました。
気をつけたいところ
- 大気汚染:タイ北部でも、車の排ガス、野焼き、山火事などの影響で、滞在中AQI(空気質指数)の値が100を超えていました。PM2.5用のマスクを日本から持参したほうがいいかもしれません。
- 交通事情:チェンマイだけではないですが、車やバイク優先、路上駐車で、歩行者は歩きにくいと思います。歩道や歩行者用の信号機は、あまり整備されていません。慣れるまで交通事故に気をつけましょう。なお、現地の人はバイクを使うのでほとんど歩きません。
- 蟻:ホテルやアパートに宿泊すると、時々、室内に蟻が出ます。机などに食べ物を置いておくと、直ぐに蟻にやられてしまいます。蚊、蟻、ハエ、ゴキブリすべてに効く殺虫スプレーがあるので、スーパーなどで購入しましょう。
- 甘い飲み物:タイの飲み物には砂糖がたくさん使われています。清涼飲料水だけでなく、コーヒー、緑茶もかなり甘いです。ノンシュガーのものは、ミネラルウォーターと緑茶(ノンシュガーと書かれたペットボトル)くらいなので、健康管理に気をつけましょう。
1ヶ月でかかった生活費
- 居住費(光熱費、WIFI、ルームクリーニング費を含む):33000円
- 食費(朝食以外は外食、タイ料理がメイン):22000円
- 交通費(モバイク、シティーバスなど):3500円
- 雑費(散髪代、薬、コインランドリーなど):5000円
- 合計:63500円(娯楽費、語学学校、ジムは含まず)(1バーツ=3.6円で計算)
チェンマイのハイシーズンで、食事を主にタイ料理にした場合の生活費です。観光はほとんどしていませんので、旅行に比べ、暇な時間が増えます。
まとめ
- ハイシーズンのアパートは満室が多いが、空いていれば、家具付きなので直ぐに入居できる。
- チェンマイの1ヶ月の生活費は約6.5万円。日本で賃貸生活するより安価。
- アパート周辺に4,5件の美味しいタイ料理の店があれば、ほぼ生活できる。実際、入った店は14件程度。
- モバイクがあるので安価で便利。
- 長期滞在は、観光と違い暇になるので、リモートワークがあったほうがいい。
- 大気汚染と交通事故、健康管理に注意。
- チェンマイは人は親切で初めてでも生活はしやすいです。