チェンマイ~ウドーンターニー タイ(北部、東北部)の小都市を巡る(2019)

 

 はじめに

チェンマイで1ヶ月滞在したのち、まだ、訪れたことのないタイの北部と東北部の小都市をバスで巡ることにしました。このエリアでは、特に、タイらしいのんびりとした素朴な風情を楽しむことができます。また、そのエリアで、長期滞在できる町を探すのも一つの目的で、将来のロングステイに繋げていきたいと思います。

ルートは、下の地図のように、チェンマイ ⇔ チェンラーイ、チェンマイ ⇒ ナーン ⇒ プレー ⇒ ルーイ ⇔ チェンカーン、ルーイ ⇒ ウドーンターニー ⇔ ノーンカーイ、ウドーンターニー ⇔ コーンケーン の順です。

ウドーンターニーからは飛行機でバンコクへ移動し帰国しました。

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タイ北部~東北部の地図

チェンラーイ

チェンラーイは、チェンマイのアーケードバスターミナルの第3バスターミナルからグリーンバスでアクセスすることができます。アーケードバスターミナルは、チェンマイ中心部から離れているので、グリーンバスは下のアプリで予約しコンビニ払いするのが便利です。

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バスは、3時間半ほどでチェンラーイ中心部にある第1バスターミナルに到着します。バスターミナル内にはツーリストインフォメーションもあります。今回は、アゴダで予約していたバスターミナルから徒歩10分程度にあるバーン・ブアゲストハウスに宿泊しました。この場所は路地を入ったところにあり静かです。

チェンラーイは2回目なので、ホワイトテンプル(ワット・ローン・クン)には行きませんでした。温泉好きということもあり、バンドゥ温泉(ポーンプラバート温泉)にトゥクトゥク(バスターミナルから往復300バーツ程度)で出かけました。硫黄の香りがする温泉で写真のように浴槽を一つ借りられ個室になっています(入浴50バーツ、タオル20バーツ)。窓がないので日本のように景色が楽しめないのが残念です。使い方は、温泉と水を浴槽に溜めて、浴室を出る時、栓を抜きます。

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バンドゥ温泉

ナーン

ナーンもチェンマイのアーケードバスターミナルからグリーンバスで約6時間でアクセスできます。ナーンは山あいの小さな町で、主な観光場所は1日あれば訪れることができます。チェンマイやチェンライと違い、町の規模が小さいので外国人観光客はほとんど見られず、英語も通じなくなります。チェンマイなどでタイ語を学習すると、小都市を観光する際役立ちます。

ナーンでは、ワット・プーミン、ワット・プラ・タート・カオ・ノーイを見ることができました。ワット・プーミンは町の中心部にあるため徒歩で観光できます。ワット・プラ・タート・カオ・ノーイは市街の西にある丘の上にありソンテウ(バスターミナルから往復100バーツ程度)などで行かないと遠いですが、見晴らしがよく、ナーン市街を見渡すことができます。

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ワット・プーミン

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ワット・プラ・タート・カオ・ノーイ

プレー

今回は、ナーンからミニバスで約2時間でバスターミナルに到着しましたが、チェンマイやチェンラーイからもバスでアクセスできます。バスターミナルからホテルにはソンテウなどを利用します。プレーも小さな町で、城壁に囲まれた旧市街のなかに、見どころとなる寺が集まっています。

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ワットポングの涅槃仏

また、郊外には、ワット・プラタート・ドイ・レン、新市街にはビルマ風の木造寺院ワット・チョム・サワンがあります。ワット・プラタート・ドイ・レンは、ホテルのツアーなどで連れて行ってもらうのがおすすめです。山上にあり、眺めがいいので、訪れる時期は、霞がなく、かつ緑が美しい雨季の方がいいと思います。今回は、乾季で山焼きなどで霞んでいたため眺めは良くありませんでした。

宿は、チャタワン・ホームステイというところで、旧市街を西に出たところにあり、部屋は蚊が出ますが、とてもリラックスでき、オーナーの女性や近所の人がかなり親切にしてくださいました。この優しさは、タイ北部の立派な寺院を見てもわかるように、信仰心の厚さからくるのかもしれません。タイの人々は高齢者だけでなく若者も信仰心が厚く、よく寺院を訪れてタンブン(寄付)をしています。なお、ワット・プラタート・ドイ・レンなどの車が必要な観光は、この宿から連れて行ってもらいました。

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ワット・プラタート・ドイ・レン

ルーイ

ルーイはタイ東北部の小都市で、バスでプレーからアクセスする場合、プレー ⇒ ピッサヌローク ⇒ ルーイのルートを通ります。所要時間は約7時間です。ピッサヌローク手前のサービスエリアで30分程度休憩がありました。バス会社は、ソムバットツアー(https://www.sombattour.com/)というところで乗り心地もよく、冷房が強いのでブランケットが用意されています。乗ったのは、チェンラーイ発ナコーンパノム行です。チケットはプレーのバスターミナルで購入しました。

ルーイの町中には、これと言って見どころがないので、ホテルで借りた自転車で町の南にある大きな公園に出かけたりしました。2時間程度で終わってしまうので、バスターミナルからチェンカーンに1日旅行することにしました。

チェンカーン

ルーイのバスターミナルからソンテウで約1時間半で到着します(片道35バーツ)。チェンカーンはメコン川沿いの小さな町で、木造建築の古い町並みが魅力です。川沿いに遊歩道が整備されていて、散歩や食事を楽しむことができます。この時は、土曜日にもかかわらず観光客はほとんど見かけず、昼寝モードの町でした。

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メコン川沿いの遊歩道

ウドーンターニー

ウドーンターニーはタイ東北部の主要都市で、ルーイからだとバスターミナルから約2時間半でウドーンターニーの第2バスターミナルに到着します。但し、第2バスターミナルの手前約500mにソンテウがたくさん停車しているところがあり、現地の人が多く下車していました。ここで下車するとソンテウ(15番)で市街中心部まで10バーツで行くことができます。第2バスターミナルには、ソンテウがいないのでトゥクトゥクを利用しなければなりません。

ウドーンターニーの町はセントラルプラザを中心に広がっていて、見どころは少ないですが、鉄道駅があるようにルーイの町より規模が大きいので、長期滞在できるアパートがないか探すことにしました。

アゴダなどの情報によると、ラチャパット大学の近くの学生街にウドンマンションがあり、ホテル兼アパートで1ヶ月料金もあるとのことでした。このマンションには帰国日の関係で、1週間しか滞在できませんでしたが、部屋はシンプルで使いやすく、ファンルームとエアコンルームがあります。今回は、日中の気温が35度を超えているので、エアコンルームにしましたが、ファンルームは3000バーツ/月、エアコンルームは4000バーツ/月で借りられるとのことです(光熱費は別途、1ヶ月分のデポジットが必要)。マンションの周辺には、学生街のため、食堂、屋台、薬局、コンビニ、ミニマート、散髪屋、コピー屋、フィットネスがあり生活には困りません。特に食堂、屋台、散髪屋が多いです。タイ語しか表記がないので、食堂ではメニューの写真を指差しながら片言のタイ語で注文していました。

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学生街入り口付近の様子

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ウドンマンションの外観

ノーンカーイ

 ノーンカーイはメコン川に面した国境の町です。ウドーンターニーから1日旅行に出かけました。セントラルプラザの前からノーンカーイ行きのミニバン(片道50バーツ)が出ています。しかし、到着したのはノーンカーイの市街にあるバスターミナルではなく、タイ・ラオス友好橋なので注意が必要です。帰りは市街のバスターミナル発のミニバンで、セントラルプラザに到着します。所要時間は片道約1時間です。

ノーンカーイは、チェンカーンのようにメコン川に面していて、遊歩道を歩いたり食事を楽しんだりできますが、川沿いの風景はチェンカーンと同じなので、幻想的な像で有名な寺院ワット・ケーク(サーラー・ケーオクー)にレンタサイクルで出かけました。自転車は遊歩道にあるレストランで借りました(2時間、50バーツ)。寺院は国道212号を東に15分程度進んだ右側にあります(入場料40バーツ)。

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ワット・ケークの幻想的な像

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奇怪な像も多い

コーンケーン

コーンケーンもウドーンターニーから1日旅行できます。市街のバスターミナルからミニバンが出ていて、2時間弱でコーンケーンのセントラルプラザで下車します。終点は郊外の新バスターミナルなので、ここで下車した方が観光に便利です。 コーンケーンにはシティーバスがありますが、運行本数が少ないようで殆ど見かけませんでした。ソンテウ(9バーツ)もルートが分かりにくいので、ソンテウに乗ったり歩いたりしました。向かったのは、九重塔が美しいプラマハタート コーンケーン ナコンです。市街の南東にあるブン・ケン・ナコーン湖の南西に位置します。ソンテウをこの湖の北端で降り、湖の西側を散歩して九重塔に到着しました。この塔は9階まで階段で登ることができ、コーンケーンの市街を一望できます。

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美しい九重塔

コーンケーンからウドーンターニーへの帰りは鉄道を利用することにしました(26バーツ)。コーンケーン駅は、この時(2019/3/10)は新駅の工事中で、2km程度南にある仮駅舎から乗車しました。50分程度遅れて発車。すべて3等の車両で切符には座席番号が書かれていますが、空いている席に座ればいい感じでした。列車は、扇風機、窓全開で走ります。車内には、売り子がチキンの焼物、ジュースを携えて歩き、乗客はそれを買っていました。なんと、車掌もジュースを買って飲んでいました。でも、それが普通に感じられる雰囲気です。車両が巻き上げる埃、走る音、話し声が車内を覆い、日本のローカル線とはまた違うリラックスした車内です。売り子のおばさんは、商品が全て売れたらしく嬉しそうに乗客と何か話していました。

 

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タイ国鉄の車内の様子

 旅行を通じて感じたこと

タイ北部と東北部は、タイの中でも信仰心が厚く、寺院が多くてしかも立派です。信仰心は高齢者だけでなく若者も厚く、寺院で寄付やお祈りをする人をよく見かけました。タイは経済成長が盛んですが、それだけでなく信仰も大事にしています。細かいことやきっちりしたことは、あまり気にしないタイの人ですが、自分や他人に寛容な気がします。信仰心や寛容なところが、タイの居心地の良い雰囲気を作り出し、外国人を呼び寄せていると改めて感じました。