40代独身のシンプルなセミリタイア生活

セミリタイアする前に考えてほしい

40代になると、今後の人生について考える機会も増えると思いますが、リタイアしたいと考えた時、経済的に可能か検討するだけでなく、リタイア後の長い自由時間を、どう過ごすのか考えることも必要です。そうしないと、リタイア後、最初のうちはいいですが、そのうち自由時間はできたけど、暇すぎる、やることがない、毎日が憂鬱で辛い、といった状況に陥るかもしれません。

より快適で健康的な生活を送るために、約2年間のセミリタイア生活でわかったことをお伝えし、今後の新しい生活のヒントにしていただければ幸いです。

まず経済面を考える

単純に、預貯金額/支出(年額)を計算してみます。今の状況で、預貯金を切り崩して生活した場合、あと何年生活できるかが算出されます。自分の年齢にこの値を足して、年金支給開始年齢くらいになれば、セミリタイアできるのではないでしょうか。また、将来の経済の不確定要素を補うのに短時間働き、不安を解消することとします。

思い切って節約する

預貯金額/支出(年額)が短い場合でも、支出を減らせばセミリタイアが可能となります。まず、支出を把握することから始めましょう。下のような項目が挙がります。

  • 居住費
  • 光熱費(電気、ガス、水道)
  • 食費
  • スマホ通信費、Wifi通信費
  • テレビ(受信料)、新聞、固定電話
  • 年金
  • 健康保険、介護保険
  • 自動車関係
  • 固定資産税
  • 民間保険
  • 娯楽費など

項目ごとの節約方法は下のとおりです。

 居住費は、賃貸、持ち家、実家などによって異なりますが、退職後、物価の安い地方都市や実家に引っ越すのもいいかもしれません。家賃も節約できると思います。さらに物価の安い東南アジアでノマド生活するという選択肢もあります。実際の生活費(タイのチェンマイ)については

チェンマイに初めて1ヶ月アパート暮らし! 生活情報(2019) - タイでのセミリタイア生活をめざして

 の記事を御覧ください。

光熱費は、

  • 電気:電力自由化により地域の電力会社以外も選択できます。電気料金の比較サイトなどで今の料金と比べてみるのもいいかもしれません。
  • ガス:料理する機会が少ないのであれば解約し、カセットコンロという選択もあります。

スマホ通信費は、大手キャリアでなく、MVNO格安SIMに変更することをおすすめします。

Wifi通信費は、光回線より通信速度が落ちますが、移動可能で割安なWimaxの方がいいかもしれません。

テレビ(受信料)、新聞、固定電話は思い切って解約するのもありです。テレビの代わりにインターネット放送、新聞と固定電話の代わりにスマホがあります。固定電話は、セールス電話や詐欺電話などでデメリットが大きいので解約します。

年金は、低所得になるので、免除制度を利用するのがいいと思います。全額免除されれば、全額納付した場合の1/2が支給されます。また、年金を繰下げ受給すると、1ヶ月繰下げ毎に0.7%増額され、最大、42%増額できます。

健康保険も、低所得者に対しては保険料の軽減制度があります。前年の所得により、7割減額、5割減額、2割減額されます。

自動車関係は、税金、自賠責保険、任意保険、車検代、駐車場代、ガソリン代など費用がかなり掛かっています。軽自動車にしたり、乗る機会が少なく、公共交通が発達している場所であれば、スクーターにするのもいいかもしれません。

民間保険は、生命保険、医療保険介護保険などありますが、

  • 生命保険:独身なので自分が死んだ時、金銭的に困る人がいないのでいらない。
  • 医療保険:「高額療養費制度」を使えば、ほとんどカバーできるのでいらない。
  • 介護保険:「高額介護サービス費支給制度」を使えば、カバーできるのでいらない。

いずれも、ほとんど必要ありません。 ただ、「高額療養費制度」は、差額ベッド代や食事代、先進医療にかかる費用などは対象外です。先進医療に特化した民間保険はあります。また「高額介護サービス費支給制度」も、差額ベッド代、日常生活費などは対象外です。

娯楽費などで、私が節約したのは、ビールなどのアルコールです。毎日、夕食の時飲んでいましたが止めました。これで、少し体重が減り、体調が良くなった感じがします。

その他:不要になったものを処分しましょう。生活スタイルが変わるので不要なものが出てきます。フリマサイトなどを活用しましょう。

節約後の支出:私の場合、年100万円あれば、生活できることがわかりました。

 

収入源を考える

将来の不確定要素を補うためにもある程度の収入は必要です。また、精神衛生上、社会との繋がりや人間関係を保つために短時間のバイトをもっておくことをおすすめします。自由時間は少し減りますが、仕事疲れしない程度に組み込めば、生活に張りが出ると思います。もちろん、娯楽費を増やしたいなら仕事量は増えることになりますが、自分のスタイルに合わせて仕事と自由時間のバランスを取るのがいいと思います。

 

私の場合、月3万円程度の収入です。肉体労働ですが1回2時間程度なので運動不足解消にもなると思い選びました。ちなみに、フィットネスジムは利用していません。

自由時間で何をする?

退職した直後は、やりたかった旅行などの趣味に時間とお金を費やすでしょうが、ずっと続けることはできません。飽きたりお金が続かないからです。数ヶ月後には、一日中、横になってだらだら過ごす生活になっているかもしれません。そこで、お金のかからない趣味を探そうとしますが、図書館で読書、近所を散歩するくらいしか思い当たらないという方は、ブログなどしてみてはいかがでしょうか?

 図書館で読んだ本の内容や感想、散歩中に撮った写真をブログで公開して他人に見せることで、アウトプットを作ることができます。つまり、読書しているだけでは、消費的なインプットだけですが、ブログで公開すると、生産的なアウトプットになるということです。大切なのはアウトプットです。

最初は、ブログのアクセス数が少ないですが、記事を増やすにつれ、どのような記事にアクセスが多くなるか分かってきます。アクセス数が増えるということは、集客できるということですから、アフィリエイトでの収益にも繋がり生産的です。サラリーマンよりも自由時間が多いセミリタイアの方が記事も増やせるので有利です。

さらに、自分のWebサイトを作って運営することにも発展していくかもしれません。そうなると、Web技術の知識やプログラミングを習得しようという意欲にもなるでしょう。

将来性のあるものに時間を使う

2020年の実用化に向けて5G(第5世代移動通信システム)が期待されるところです。直ぐに変わるわけではありませんが、自動運転、遠隔手術、リモートワークの加速などで生活はかなり変わると考えられます。物流コスト、移動コストが減り、VRやAR技術で会議の場が不要になります。会社に出勤する必要性も少なくなるでしょう。つまり、仕事のために大都市で生活する必要性がなくなってくるのではないでしょうか。更に国内だけでなく海外での生活も可能となるでしょう。

5G以外にもAIによる仕事の自動化や、ブロックチェーンによる第3者を介在しないサービスなど、将来はネットを中心としたライフスタイルやビジネススタイルに変わっていくので、ネット関連の技術や実需のニュースにアンテナを張っておく必要があります。その意味でも、ブログはネット関連の知識を得るための入口になると思います。

まとめ

  • リタイア後、費用のかかる趣味は長続きしない。
  • 思い切って節約して支出を減らし、リタイアする時期を早めることができる。
  • 節約できることは意外と多い。
  • 支出が減ることでシンプルで身軽な生活ができる。
  • 将来不安の解消や人間関係を保つため、短時間の仕事を確保する。(セミリタイア)
  • 自由時間をネットの知識の習得や、ブログの公開などに使うことで生活に張りが出るのでおすすめしたいです。
  • 自由時間が多い分、リタイアしたほうが将来性のある事案に時間がさけるので有利。